「頭痛がするけど、熱中症かなー?」
「コロナも有るし、コロナの頭痛とどう違うのかなあー?」などなど
この蒸し暑さですから熱中症かも知れないし、
第7波の感染者数が爆発的な増え方のコロナかも
となり、何があってもおかしくない状況ですよね。
それでは、この熱中症とコロナの代表的な症状は、何でしょうか?
コロナでは、
- 頭痛、のどの痛み、倦怠感
- 息切れ
- 嗅覚障害、味覚障害
などがあります。
そして、熱中症では、
- 頭痛、めまい、吐き気、熱失神など
- 体の節々の痛み、熱けいれん、熱疲労など
- 顔のほてり、異常な汗のかき方
などです。
やはりどちらにも頭痛があります。
では、なぜ熱中症で頭痛が起きるのでしょうか?
それは「熱中症では脳の血流が悪くなってしまう」からです。
熱中症では、体の中の水分が不足しているため
体全体の血流が悪くなっていますので脳への血流も悪くなります。
脳に十分な酸素が行き渡らない状態になれば、
頭痛を引き起こしてしまうのです。
それでは、コロナやその他の普段の頭痛と違いを
どう見極めればよいのでしょうか?
症状だけではなかなか両者を見極めることは難しく、
一番簡単な方法は「涼しいところに移動し水分補給を行い、頭痛が改善するか」
どうかを見分けることです。
涼しい場所に移動し、脱水を改善することで
頭痛がよくなるのでしたら、熱中症による頭痛と判別できます。
熱中症の初期症状に熱以外のものは有る!?よく見られる初期症状とは
熱中症の初期症状で熱以外には?についてですが、
熱中症で脱水状態になると特に影響を受けやすいのが
「脳・消化器・筋肉」の3つと言われています。
ですからこれらの臓器は、その機能を維持するために
多くの水分が必要な臓器で、水分の補給は非常に大事です。
それでは、機能面から見た3つの臓器の熱中症の時の主な症状を見てみますと、
- 脳:めまい、立ちくらみ、集中力・記憶力の低下、頭痛、意識消失、けいれん
- 消化器:食欲の低下、ムカムカする、腹痛、下痢、便秘、嘔吐
- 筋肉:筋肉痛、しびれ、麻痺、こむら返り
となります。
この中の脳での機能不全の一つが先ほどの頭痛ですが、熱以外に考えられるのは、
めまい、立ちくらみ、そして食欲低下や筋肉痛も考えられます。
ところで熱中症も軽い熱中症の場合には、
めまいやだるさ、気持ち悪さなどの症状で済みますが、
重くなるにつれて吐き気を強く感じたり、
意識障害を起こすような事になります。
熱中症の具体的な症状は、次の【軽度・中等度・重症】の大きく3つに分けられ
- 軽度:めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、手足のしびれ、気分不快
- 中等度:頭痛、吐き気や嘔吐、体のだるさ、力が入らない
- 重症:高体温、意識がない、全身のけいれん、呼びかけ反応なし、真っ直ぐに歩けない
となりますが、自分で対応できるのは「軽度」までですから、
「中等度」以上の症状が出てきたら直ぐに病院に行って下さい。
初期症状のうちに対応したい・・・!熱中症かと思ったらする行動
初期症状から熱中症を疑った場合には、
まずは次の3つの行動を実践しましょう。
1)涼しい場所に移動する
屋外なら日陰で風通しのよいところへ、
又 エアコンの効いた室内や車内へ。
2)体を冷却する
冷たいペットボトルを手に持ち、
首や両脇、太腿などの太い血管がある場所を冷やす。
衣類のきつい部分をゆるめ、露出した部分に冷水をかけて
うちわや扇風機、タオルなどであおぐことでも体を冷やせます。
熱中症の応急処置として補給する水分は、
脱水状態で不足している塩分などの
電解質を同時に補給できる経口補水液をゆっくりと飲みます。
この経口補水液は、水と電解質の吸収を早めるために
スポーツドリンクより低い糖濃度になっています。
ちなみに、通常は塩辛く感じる経口補水液が、
脱水時には甘く飲みやすく感じることがあるようです。
【注意事項】
1)意識がはっきりしないとき、嘔吐のあるときは無理な水分補給は避ける。
2)自分での対処を超えている緊急性の高い場合の見分け方は、
「意識がしっかりしているかどうか」「自分で水が飲めるかどうか」
のこの2つを確認する。
3)「自分の名前や現在いる場所を言えない、意識がおかしい」場合はすぐに救急車を呼ぶ。
4)水分を飲めるかどうかは、「本人にペットボトルを渡し、自分で開けて飲むことができる」ならひとまず安心。
一方、「力が入らず開けられない、ゴクンと飲み込めず口からこぼれてしまう」ようであれば、
直ぐに病院での処置が必要ですので、この場合も救急車を呼びましょう。
まとめ
急に頭痛が、、、熱中症かな?と熱中症による頭痛かどうかと迷ったら
頭痛薬を飲まずに、まず「冷却と水分補給」です。
熱中症による頭痛では、脳が脱水状態になることや、体温上昇によって起こります。
だから、初期対応で気を付ける事!
又、繰り返しになりますが、
- 日陰で涼しい所で横になる
- 氷などで首筋、両脇下、太腿などを冷やす
- 経口補水液などの塩分やナトリウム/電解質を含む水を飲む
※ただの水やお茶など、電解質の少ない飲料で補うと体液が薄まり、かえって脱水が悪化する危険性があるので、電解質を十分に含む飲料の補水が重要です。
露出させた皮膚に冷水をかけたり、
うちわや扇風機で扇ぐなど、身近なことでも体を冷やすことができます。
そのほか、氷(氷のう、保冷剤)などがあれば、
それを首の両脇、腕の付け根の脇の下、
太腿の付け根の前面に当てて、皮膚のすぐ近くにある太い血管を冷やしましょう。
この夏は、第7波の感染者数が爆発的な増え方の
コロナに感染しないように注意も必要ですが、
もし急に頭痛がして熱中症になったら「冷却と水分補給」です。
コメント