NHK大河ドラマに登場した刀のモデルまとめ【2025年 蔦屋重三郎編】
2025年のNHK大河ドラマ『浮世の炎〜蔦屋重三郎〜』は、江戸時代の出版業界に旋風を巻き起こした「江戸のメディア王」蔦屋重三郎を主人公に、浮世絵師・写楽や喜多川歌麿、さらに幕末の志士たちともつながる“文化と激動の狭間”を描いた話題作です。
そのドラマの中で登場する刀剣も、時代考証に基づき忠実に再現された名刀ばかり。ここでは、大河ドラマの劇中に登場した刀剣と、そのモデルとなった実在の名刀たちを解説付きでご紹介します。
第1位：村正（むらまさ）｜狂気と妖気を帯びた刀
劇中での登場：
幕府を敵視する浪人・早川新之助（架空キャラクター）が愛用している刀。斬れ味鋭く、抜けば必ず血を見るという伝説的な描写がされている。
モデルとなった実在の刀：
伊勢国桑名の刀工・村正による作刀。徳川家に不吉をもたらすと恐れられ、「徳川家の忌刀」としても有名。実際に家康の祖父や父、息子が村正の刃によって命を落としたとされる逸話も。
第2位：同田貫正国（どうだぬき まさくに）｜実戦重視の剛刀
劇中での登場：
御家人・久保田五郎左衛門の佩刀（はいとう）として登場。豪快な戦闘シーンで圧倒的な迫力を演出。
モデル：
肥後同田貫派の刀工・正国作。戦国期の実戦刀として名を馳せ、刀身の厚みと丈夫さから“斬馬刀”とも称される剛刀。
第3位：三日月宗近（みかづきむねちか）｜優美と格式の象徴
劇中での登場：
幕府高官が儀礼用に所有している刀として一瞬登場。格式の高さと美術的価値を象徴する存在。
モデル：
平安時代の名工・三条宗近作。天下五剣の一つとされ、三日月状の刃文が特徴。現存する実物は東京国立博物館蔵、国宝指定。
第4位：和泉守兼定（いずみのかみ かねさだ）｜幕末の志士に愛された名刀
劇中での登場：
土佐藩士・高坂謙吾が所持。勤王思想の武士の象徴として描かれた。
モデル：
新選組副長・土方歳三が愛用していたことで知られる兼定作。新々刀期の代表作で、美しさと実用性を兼ね備えた刀。
第5位：長曽祢虎徹（ながそね こてつ）｜偽作多し、真作は幻
劇中での登場：
旗本の剣豪・大森十兵衛が虎徹とされる刀を振るう。劇中ではその真贋を巡るエピソードも。
モデル：
江戸時代前期の刀工・長曽祢興里虎徹による刀。切れ味抜群の実戦刀として名高く、真贋論争が多かったことでも有名。
第6位：堀川国広（ほりかわ くにひろ）｜誠の魂を宿す
劇中での登場：
蔦屋と親交のある絵師・多賀谷雪之丞が護身用に所持。芸術家ながら武士の誇りを忘れない象徴として描写される。
モデル：
堀川国広は、豊後国出身の刀工で、加州清光と並ぶ新選組隊士が愛した刀として知られる。会津藩お抱えの刀匠。
第7位：江雪左文字（こうせつさもんじ）｜冷厳な美
劇中での登場：
物語終盤、時勢に翻弄される幕臣の遺品として登場。刀身の冷たい輝きが孤独を象徴するかのよう。
モデル：
鎌倉時代の刀工・左文字による作品で、細身で反りが強く、流麗な姿が特徴。現存する江雪左文字は国宝指定、福岡市美術館所蔵。
まとめ｜名刀が語るもう一つの歴史
『浮世の炎〜蔦屋重三郎〜』に登場する刀剣は、単なる武器としてではなく、その持ち主の思想や美学、時代背景を映し出す“語り部”として描かれています。名刀たちの背景を知ることで、より深くドラマの世界観に入り込めることでしょう。
NHK大河ドラマに登場した刀のモデルまとめ【2025年 蔦屋重三郎編】
2025年のNHK大河ドラマ『浮世の炎〜蔦屋重三郎〜』では、江戸時代の出版業界に旋風を巻き起こした蔦屋重三郎を主人公に、浮世絵師・写楽や喜多川歌麿、さらに幕末の志士たちともつながる“文化と激動の狭間”が描かれました。
劇中に登場する刀剣も、時代考証に基づき忠実に再現された名刀ばかりです。ここでは、ドラマに登場した刀剣と、そのモデルとなった実在の名刀たちを解説付きでご紹介します。
1. 村正（むらまさ）｜狂気と妖気を帯びた刀
劇中での登場：幕府を敵視する浪人・早川新之助（架空キャラクター）が愛用している刀。斬れ味鋭く、抜けば必ず血を見るという伝説的な描写がされている。
モデルとなった実在の刀：伊勢国桑名の刀工・村正による作刀。徳川家に不吉をもたらすと恐れられ、「徳川家の忌刀」としても有名。実際に家康の祖父や父、息子が村正の刃によって命を落としたとされる逸話も。
実物が見られる場所：三重県桑名市の桑名宗社（春日神社）では、村正の写しを展示しています。
桑名宗社（春日神社）眺憩楼～Muramasa Museum～体験レポート
2. 同田貫正国（どうだぬき まさくに）｜実戦重視の剛刀
劇中での登場：御家人・久保田五郎左衛門の佩刀（はいとう）として登場。豪快な戦闘シーンで圧倒的な迫力を演出。
モデル：肥後同田貫派の刀工・正国作。戦国期の実戦刀として名を馳せ、刀身の厚みと丈夫さから“斬馬刀”とも称される剛刀。
実物が見られる場所：熊本県玉名市の玉名市歴史博物館こころピアでは、同田貫の刀剣を展示しています。
常設展「刀工集団・同田貫」 – 玉名市
3. 三日月宗近（みかづきむねちか）｜優美と格式の象徴
劇中での登場：幕府高官が儀礼用に所有している刀として一瞬登場。格式の高さと美術的価値を象徴する存在。
モデル：平安時代の名工・三条宗近作。天下五剣の一つとされ、三日月状の刃文が特徴。現存する実物は東京国立博物館蔵、国宝指定。
実物が見られる場所：東京国立博物館（東京都台東区）で企画展にて展示されることがあります。
三日月宗近を見る – 東京国立博物館
4. 和泉守兼定（いずみのかみ かねさだ）｜幕末の志士に愛された名刀
劇中での登場：土佐藩士・高坂謙吾が所持。勤王思想の武士の象徴として描かれた。
モデル：新選組副長・土方歳三が愛用していたことで知られる兼定作。新々刀期の代表作で、美しさと実用性を兼ね備えた刀。
実物が見られる場所：東京都日野市の土方歳三資料館にて、特別公開期間中に展示されます。
今後の開館日と2025春和泉守兼定刀身公開〜必ずご確認ください
