お月見を飾る意味とは⁉意外と知らないそのワケとは?

文化

「ママ、お月見ってなに?」って聞かれたら、どのように答えますか?
子どもは素朴で何でも聞いてきますよね。

お月見の意味は収穫祈願と収穫祭です。
「そもそも何でお月見の風習があるのかな?」「収穫のご祈願がはじめなのよ。」「貴族も綺麗なお月様を見てお酒を飲んでいた事も庶民にも流行って、みんながするようになったのよ。」
「なんでお団子を作るのかな?」「収穫の感謝とお祈りよ。」
「何でお月様でウサギが餅をついているのかな?」「あるウサギの物語があるの。」

素朴な疑問に答えることは、やっぱり大事ですよね。
子どもに「日本の風習を伝えることは心のつながりを強めるのよ」と教えてあげたら、子ども達も楽しみながら心が豊かになっていくでしょう。
ぜひ、この記事を参考にして、お役に立てて下さいね。

お月見に欠かせない飾りと意味

 

飾り① お団子

お団子を飾るのは収穫への感謝を表すため。

飾り② ススキ

ススキは魔除けのため。
ススキは茎の切り口が鋭いので、それが魔除けになると言われています。
地方によってはススキを軒下にかざるところもあります。
そうすることで、一年間病気をしないとも言われています。

また、茎は空洞になっていて、そこに神様がいらっしゃると言われたりもしています。
ススキの時期はまだ稲の収穫時期の前です。
ススキを稲に見立てて、豊作を祈願するわけです。
魔や邪気を払って収穫に感謝する。それがススキの意味です。

飾り③  その時期の収穫された食材

その時期に採れた野菜や果物をお供えして、収穫に感謝します。
でもそれだけではなく、子ども達が喜ぶお菓子類をお供えする家庭もあったようですね。
その理由とは後述“お月見○○○○ “です。現代のハロウィーンにも似ていますよ。

お月見の中秋の名月とは?

お月見は十五夜だけではないのです。

お月見は月の綺麗な時にします。
“仲秋の名月”と言いますが、旧暦は太陰暦=月の満ち欠けの暦です。

旧暦では秋が3つの時期にわかれていて、初秋、仲秋、晩秋といいます。
初秋は旧暦七月
仲秋は旧暦八月
晩秋は旧暦九月
これが秋全体です。

「中秋」とは秋全体の真ん中の日を言います。

前出のとおり、秋は3つの時期にわかれます。
その秋全体の真ん中の日を中秋というのですね。
それは、およそ旧暦の八月十五日のみを言います。
この中秋の日は月が一番キレイに見える日で、昔の貴族はそれを眺めてお酒を飲むのです。
その場で、一句詠むこともとても風流なたしなみだったのでしょうね。

たとえば、月を直接見て一句詠むこともあれば、酒に映った月をみて一句詠むこともあるわけです。

見えない月を見て一句詠む心 無月 雨月

そこから発展し、月が雲に隠れていて見えない中秋なら、それを心でみて感じる無月、
雨で見えないなら雨月という言葉も生まれています。
単に、おいしいお酒と団子でたのしむのではなく、心で何を感じて表現するか、その深い心の機微を表現する一日になっていくのです。

日本流ハロウィーン お月見どろぼう

ハロウィーンでは、「トリックオアトリート もてなさないといたずらするよ」と言って、子ども達は家を回ります。
そしてお菓子をもらうわけですよね。
それが日本でも、存在します。
それがお月見どろぼう。

おつきみで軒先におそなえされているお団子や果物など、子どものお菓子になるものを、
夜、子ども達が盗んで食べるのです。
それを、大人達は「お月様の神様達が食べた、縁起のいいもの」と捉える風習があったのです。

なんともはや、微笑ましいとおもいませんか?

心が通い合った村全体のつながりがあったことでできた風習ですよね。
いま、それをしようとしても社会にそぐわないかも知れませんね。

お月見にウサギが出てくる物語とは?

ウサギさんがお月さんで餅をついている挿絵をよく見かけますよね。

それにはじつはある物語が。
「昔々、あるところにウサギとキツネとサルがおりました。
ある日、三匹はお腹を空かせたおじいさんに出会いました。
そこで三匹はそれぞれ、食べ物をとりにいくことにしました。
しかし、キツネとサルは食べ物を捕ってきたのですが、ウサギはどうしても捕れずに何も持ってくることができなかったのです。
そこで、ウサギは“私を食べて下さい”と言って、火に飛び込んだのです。

実はおじいさんは、帝釈天という仏様だったのです。帝釈天様はそのウサギを哀れに思って、月の中に蘇らせて、ウサギの魂をみんなのお手本にした」

と言う物語があります。
それとお供えモノが合わさって“月でお餅をつくウサギ”のイメージができた、と言うことです。

お月見といえばお団子! 作り方を紹介!

月見団子の作り方は簡単!5つの手順ですぐにできますよ。
①団子粉を豆腐と混ぜて、
②こねて
③丸めて
④ゆでて
⑤浮いてきたら水にさらして冷やす
で完成!

もし、味付けをしたいなら、はじめに砂糖や、あんこなどを混ぜて置けばオーケー!

ただし、形をまん丸にすると「枕団子」と言って、死者にお供えするモノと同じになるので、
少し潰して俵型にした方がいいですよ。

まとめ

子どもに「ママ、お月見ってなに?」って聞かれたら、
上記を踏まえて最後に「ママと、○○ちゃんがこれからもちゃんとご飯が食べられますように、ウサギさんがお月さんから祈ってくれているの。だから、ウサギさん、ご飯ありがとう。おかげでお団子も食べられるよ「ありがとう」と言ってたべようね。」と教えてあげて、親子で感謝する、心を育むきっかけにしてみてはいかがですか?
そんな風習が日本にあるのは素晴らしいですね。

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