猫の癒し効果は科学的根拠に基づいていた。そして人間に対する愛情深さについて。
私は幼いころから動物に関わってきたこともあって
動物が好きである。なかでもとりわけインコが好きだが、同じぐらい猫も好きだ。
YouTubeで「もちまる日記」という猫ちゃんのYouTubeがある。
私は大好きでいつも見ているのだが、猫の何がいいかって甘えん坊な面や
気まぐれで触ってほしくない時、色んな表情を見せてくれながらでも
愛に溢れ飼い主を見てくれるところではないだろうか。
心を読み取るエスパー⁉ 辛い時に寄り添ってくれるペットたち
特に飼い主が病気の時、精神的に落ち込んでいる時など、
体調が優れないときに察知する能力は素晴らしいものがあると思う。
YouTubeのもちまるちゃんも然りで、飼い主さんがいつもの様子と違い体調が悪い様子を感じると側にいてずっと離れない。優しいな。と思うのと同時に飼い主をよく観察しているのだと思う。猫は人間の体調不良に気づくと、①匂いで察知する。②そばに寄り添う。③近づかない。この三原則があるようだ。
①匂いで察知する というのはとりわけよくわかる反応かもしれない。
「猫は人間の数十倍優れている嗅覚の持ち主」と言われているが、そばに行ったときに「ん?」いつもと匂いが違うぞ。と何か感じるのかもしれない。
もちまるちゃんも様子が違うと丸いおめめを丸くしながらそっと近づき、しっぽを揺らしながらそっと側に座る。そして何も言わずに側にいてくれる。・・ほんとうにこれってもちまるちゃんの優しさでもあるが、動物たちの優しさだと思うのだ。
うちのインコも然りで私の様子がいつもと違うとそっと寄り添ってくれるのだが、
何をするのでもない。鳴くんでもないし遊ぶんでもない。ただそっとそこにいてくれる。
それってどんなに心強いか計り知れない。私は肩に乗っているインコたちの温もりと愛を感じてそっと涙を流す。すると「どうしたの?」とでもいうように涙を呑んでくれる。それに感動してまた涙を流すというループができあがる(笑)
・・・そこに「存在」し見守ってくれる。それがどんなにありがたくて尊いものか計り知れない。動物たちの「愛」そのものだといって過言はないだろう。
猫という生き物は愛らしさ然りだが、あのフワフワな毛並みも魅力的だ。
触るだけで癒し効果絶大。呼吸の音に合わせながら毛並みを「サワサワ」触っていると
心の中の充足感が違う。
安心してお腹を出してくれている。体を預けてくれている。そんな猫たちの様子に顔は綻び穏やかな気持ちになるだろう。「ホワホワ」と温かい太陽にでも浴びてるような温もりを感じながら心では充足感を感じる。「ああ、このまま永久に時間が止まってくれたらいいのに」と感じないわけでもない。
「充足感」については感覚的なものが大きいが、実は「癒し効果」については科学的根拠に基づいている。
存在するだけで大きな貢献をしている猫ちゃんだが、ペットと触れ合うことで心拍数や血圧が安定し、メンタル面においても鎮静の作用があることが分かった。
「かわいい」だけで安易に手を出さないで!筆者の感じるペットへの想い
しかし、「かわいい」だけではない。お世話をするうえで大変なこともちゃんとわかっていてほしい。
私が絶対的に言えるのが「かわいい」だけで安易に動物を迎え入れてほしくないという事だ。
世の中で流れている動物のTV番組も、私は実は好きではない。
子猫や子犬ばかりの赤ちゃんを取り上げ「かわいいかわいい」と、
安易に動物を飼ってしまう、人の気持ちを助長しているかのように見えるからだ。
かわいいのは何も子犬や子猫に限ったことではないし、大人になった成犬や成猫だってかわいい。
もちろん我が家のインコだって8歳になるが大人になったとてかわいさは変わらず、いつだって愛おしい存在だ。
そりゃ「小さな存在」は可愛かろうと思う。人間の持って生まれた【守らなければいけない】という保護心理をついたうまい作りだろうと思うからだ。
しかし考えてほしい。飼ったら一生だ。一生分のこの子の人生と向き合うという事だ。
それを考えたうえでの判断?本当に考えた?エサだって毎日交換して与えなければならない。
飼育環境は?掃除もきちんとしなければ不衛生だ。退屈にならないようにきちんと毎日遊んであげられるのか?
また、些細な変化に気づける自信があるのか?
・・・自分の時間を犠牲にするとはそういう事だ。
私の場合は、インコが具合が悪い様子を感じれば仕事を休んで病院へ行くし、
自分が楽しみにしていたものだとしても、立てていた予定というのも変えなくてはならない。
それが耐えられるか。楽しみにしていたものを我慢できるのか。
動物のために自分のしたいことを我慢できるのか。
番組を視聴している人間は全てとはいえずとも果たして何割の人間が分かってるのか、甚だ疑問である。
いい面だけを映してほしくない。物事は表裏一体で、いい面と悪い面両方必ずあるはずだ。
その辺を加味して番組側は制作してほしいと個人的には思う。
飼育面の「覚悟」といった部分を主に取り上げてしまったが、
動物たちのかわいさは揺るぎがない。
私はこれからも大いにインコたちを愛でて幸せな変わらない毎日を送ってゆきたいと心から思う。