ハロウィーンを楽しむなら、この背景を知ってると深い!~日本のお盆がハロウィーン!宗教的な視点と流行っている理由とは~

文化

ハッピーハロウィーン!ガイコツやスプラッターの衣装を着て、お祭りをするのが流行ったのって、まだ、最近ですよね?最近は子ども達も幼稚園で仮装パーティーをしたり。

でも、ハロウィーンってなんだっけ?って、おもいませんか?

あんまり馴染みがない人は、この記事を読めばざっくり分かります!

日本民族のお盆がケルト民族のハロウィーン

日本民族には仏教からのお盆がありますが、

同じようにケルト民族にも、その宗教が持つ“お盆”があります。

それがハロウィーンだと思って下さい。

 

日本では季節が4つあり、お盆の時期に先祖があの世から帰ってきますよね。

 

ケルト民族は一年が2つに分けられて、その変わる前日がハロウィーンなのです。

 

ハロウィーンの語源が「ハロー!イブ!」というモノらしく、クリスマスイブの“イブ“とはクリスマスの前日を指しますよね?

 

その意味から「ハロー!イブ!」→「ハローウィン!」となった、、、らしいですよ。

 

日本ではお盆は先祖を祀り、命を与えて頂いた事に感謝します。

それが仏教の思想と感覚ですが、ケルトのハロウィーンでは、先祖と一緒に悪魔や死霊も現世に来ると言われているのです。

 

悪魔や死霊は生きている人の魂をほしがり、悪さをします。

 

「オレを大事にしてくれないと、悪さをするよ」これを英語で言うと

「トリック」  =  「悪さするぜ!?」
「オア」    =  「さもないと」
「トリート」  =  「おもてなし」

トリックオアトリートとはこういう意味ですね。

 

この悪魔が存在するという思想と感覚が日本人の文化とは全然違うところではないでしょうか?

カボチャのろうそく=ジャックオーランタンの意味

日本のお盆では、ろうそくや提灯を灯し、あの世から暗い中を帰って来る先祖に「ここですよーー!」と目立たせます。目的は、先祖への感謝ですよね。

 

でも、カボチャのろうそくのもとの意味は全然違います。

 

ジャックという、極悪非道の悪人がいました。

そのジャックは悪知恵ばかり働くので、悪魔に対しても交渉します。

自分は死んだら地獄に落ちるだろうから、と悪魔に対して交渉し悪魔までもだまして、死んでも地獄に落ちないように約束させたのです。

 

そして、生きている間は、極悪非道の限りを尽くしてとうとう寿命が来てしまいました。

 

ジャックは悪魔と約束があるから、地獄には落ちないだろうと安心していたところ、あの世の入り口では約束の悪魔が待っていたのです。

 

そこでの悪魔との話とは。

悪魔
悪魔

約束したから地獄には落とさないよ

ジャック
ジャック

じゃ、天国にいけるよな?

悪魔
悪魔

悪いやつだから天国には入れないとのことだ

ジャック
ジャック

なんだと?じゃ、オレは地獄にも天国にも行けないのか?どうすればいいんだ?

悪魔
悪魔

知るかよ。帰れ帰れ!

ジャック
ジャック

どこに帰れって言うんだよ。行くところなんてないよ!しかも真っ暗じゃないか!

悪魔
悪魔

ここにいても仕方ない。さっさとどこかへ行け!

ジャック
ジャック

どこも行けないよー!なんとかしてくれよーー!

悪魔
悪魔

うるせーなー。じゃ、この地獄のろうそくをやるから自分で道を探してどこかへ行け!

ジャック
ジャック

このろうそくでか?消えたらどうするんだ?

 

悪魔
悪魔

知るか!自分でなんとかしろ。

ジャック
ジャック

消えたらヤバい!何か無いかな? あ!大きなカブがなっている!これをくりぬいて、ランタンにしよう!

 

こういう逸話です。

 

 

だから、始めはカボチャではなく、カブでランタンを作っていたのですね。

しかし、アメリカではカブはあまりなく、カボチャがあったので、カボチャで作るようになったというわけです。

 

ジャックのランタン=ジャック オー ランタンというらしいですね。

 

こんな話を聞くと、日本と海外の宗教色の違いや、受ける感覚が違うことも分かると思います。

なぜ流行っているか?バレンタインと同じマーケティング戦略とは?

ハロウィーンが流行り始めたのは1990年代です。

お祭り好きで集団で騒ぎたいという感覚を持っている日本人の特性を狙って、マーケティングを仕掛けたのはキデイランドです。

 

キデイランドは1970年代に原宿店でハロウィーンの商品を集めました。

その後、1983年に表参道で日本初のパレードを行いました。

 

当初はあまり反応は無かったのですが、だんだん増えてイベントは大きくなっていきます。

 

その後、ディズニーランドが1997年にイベントを行い、盛大になってきているのです。

 

約20年の歳月で流行ってきているのですね。

小学生の子ども達が20年経ったら、30歳くらい。

その間、ハロウィンパーティの習慣をつけさせ、次に生まれた子ども達は、「親がそうするから、自分もそうするものだ」という感覚を持ちます。

世代を超えたマーケティングと言えるでしょうね。

 

これはバレンタインと同じで、マーケティング戦略の結果です。

 

日本ではバレンタインを流行らせたのはお菓子メーカーのモロゾフですが、始めはあまり気にする人はなかったし、プレゼントがチョコである必要も無かったのですね。

 

その後20年以上を経て伊勢丹がバレンタインセールを行い、チョコレートに愛を込めるイメージを付け、広告を行います。

 

そして30年以上経って、学生達の間で、“女の子が告白する日”というイメージが定着したのです。

今では、「そういう日である」という感覚を持つのが大半ではないでしょうか?

 

世代を超えたマーケティング=教育 という視点 はいかがでしょうか?

まとめ

ハロウィーンの本来の由来や思想の違い、マーケティングについて書きましたが、日本では、「あまり難しいことは考えないで楽しもうよ!冷めるじゃん!」って感じる人が多いともいます。

 

そこが日本の良いところで、元旦、お盆、クリスマス、ハロウィーン、なんでも混在できるのですね。

 

ですから、ハロウィーンの悪魔も「なんだかわかんないけど、楽しいから一緒に踊ろう」と思っているはずです。

 

ぜひ、あなたもスプラッター衣装を着て、トリックオアトリートといいながら、お菓子やお酒を食べてくださいね。

そして、プレゼントを交換し、イベントに参加して、心も経済も活性化して下さい。

 

家でずっと居るのは、心の中に鬱屈したモノが出てきます。

その心の隙に悪魔がかかってくるかもしれませんよ?  なんてね。

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