あなたは自分の事をよく知っていますか?どんなことが好きで、どんなことが嫌いか。または自分にとって苦手な人・得意な人はどんな人か?そしてそれはなぜか……。自分が考えて出す結論や決断の判断基準はどこから来ているのでしょう?よく自分の事は自分が一番わかっているといいますが、実は客観的に自分の事を見ることができない人は自分自身についてあまりよくわかっていない、という現象が起きています。自分で認識している自分と、周りから見えている自分のズレが大きいと、コミュニケーションが必要な様々な場面で不具合が出ます。自分の事を一番客観的に見ている順番として、1位・職場の同僚、2位・友達、パートナー、3位・親、兄弟、4位・自分自身。という順番になっているといわれたりします。このように自分の事を一番客観視できていないのは自分自身なのかもしれません。そこで今回は改めて自分自身を知るための自己分析方法をお伝えしたいと思います。
自己分析とは??いったい何のためにするの??
これまで自己分析をした経験がある人は、自分に向いている職業や得意な分野を見つけるために、簡単な自己分析ツールのようなものを使ってやってみたことがあるかもしれません。そのような感じで、主に仕事面での自己分析は、自分に向いていること・得意なことを見つけるためだったり、転職をするために自分ができること・やってみたいことを掘り下げて考えてみたりするために行います。
その他にも自己分析にはたくさんの種類があり、婚活の際に行う自己分析や、自分の人生について、これからどんな生き方がしたいかを深堀りする自己分析もあります。これらの自己分析は何のためにするのかというと、まさに自分の価値観をはっきりさせるためにするのです。“価値観”とは自分の判断基準とも言われ、自分の考え方を反映させたものです。ですので、この価値観さえはっきりしていれば、あらゆる場面で決断や判断するスピードが速くなるし、迷いもなくなります。特に仕事の場面で、周りの人との共同作業や協力が必要な場合でも自分の考え方に一貫性がでて、“ブレない人”や“芯が通った人”などの印象を与え、“信頼できる人”というイメージにつながります。
あまりにも強いこだわりや、周りの意見に一切耳を傾けず、頑なに自分の意見を通す、というのが一貫性があって“ブレない”自分というわけではありません。その場合は客観的に自分をみることができていないので、自己分析が足りていない場合が多いです。自分の考え方をはっきりさせたうえで、周りの人の意見も協調しながらコミュニケーションをとっていくのが仕事の場面では重要です。日々自分自身と向き合い、自分自身の価値観・考え方、どんな人生を歩みたいのか、どんな人間になりたいのかをはっきり知っていくことで、仕事・人間関係・人生がより良い方向へ進んでいきます。自分自身の価値観を知るための自己分析にはそのような効果があります。
自己分析ワークをやってみよう!
【自分史を作り過去の行動や選択から客観的に自分を知る】
自己分析の一番簡単で明確な方法は、過去の自分を振り返り、なぜその時そのような判断をしたのか振り返ってみることです。そうすることで自分の思考の癖や、考え方の共通点を見つけることができます。
記憶がある過去までさかのぼり、その年の衝撃的な出来事や、環境が変わる時、決断が必要だった時、ターニングポイントだと思えた時などを順番に書き出してみましょう。年齢ごとにグラフにして書き出してみるとわかりやすいです。
そして、その出来事からその時自分はどんな気持ちだったか、モチベーションの上がり下がりを思い出します。また、なぜその行動をとったのなどを振り返ります。
例えば、
というような自分史になったとします。この出来事から分析できるのは、継続が苦手であまり忍耐力はないけど、好奇心が旺盛で緊張する場面が好き。という一面が浮き彫りになります。
同じことをコツコツ続けるよりも、興味がある分野へどんどんチャレンジする方が向いている。普通の人が緊張する場面で力を発揮できるタイプなので、人前に出る仕事や注目される場面が多い仕事が向いている。というふうに分析できます。このように過去の自分史から自分の向き不向き、どんなことをしている時が楽しいかが分かります。これが分かるとこの先何か決めなければならない時に取捨選択しやすくなります。こうやって自分の過去を振り返ってみると新たな発見があって楽しいですよね!
まとめ
自己分析の簡単な方法とその効果についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。自己分析には様々な方法があると思いますが、まずは過去を振り返るのが簡単にできる方法だと思います。振り返るのがしんどい出来事もあるかもしれませんが、その時は無理はせず、でも客観的に捉えられるいい機会かもしれないので自分自身について知るきっかけになったら嬉しいです。ぜひ取り組んでみてくださいね!