跡のメダイとは

🕊 奇跡のメダイとは?

正式名称は「不思議のメダイ(Médaille Miraculeuse)」といい、1830年にフランス・パリの修道女 カタリナ・ラブレ に聖母マリアが現れ、「このデザインのメダルを作るように」とお告げがあったことから始まりました。

聖母が約束したのは:

「このメダルを信頼して身につける者には、大きな恵みが与えられるでしょう」

その後、このメダイを身につけた多くの人々に奇跡的な癒しや改心などが起こったとされ、世界中に広まりました。


💠 メダイのデザインと意味

表面(オモテ)

  • 聖母マリアが両手を広げ、光を放っている姿

  • 頭上に「マリアの無原罪の御宿り」を示す言葉(フランス語で)

    “Ô Marie conçue sans péché, priez pour nous qui avons recours à vous.”
    (原罪なくして宿られたマリアよ、御身に頼る私たちのためにお祈りください)

裏面(ウラ)

  • Mの文字の上に十字架(Mは「マリア」、十字架は「キリストの犠牲」)

  • イエスとマリアの聖心

  • 12の星(黙示録の「冠をかぶった女性」から)

このシンボルには深い信仰と神秘が込められています。


🙏 奇跡のメダイの身につけ方・使い方

  • 首にかけてペンダントのように着用

  • お守りとして財布やバッグに入れる人も

  • 病人の枕元に置いたり、家の守護として玄関に飾ることもあります。

重要なのは、「ただのアクセサリーではなく、信仰心と祈りをもって使うこと」です。


🌎 現在も入手可能?

はい、カトリック教会や聖品店(特に修道院系)、インターネットでも購入可能です。有名なのは、**フランス・パリの「奇跡のメダイ教会」**で授与されるメダイ。巡礼地としても人気です。


📌 こんな人におすすめ

  • 心身の癒しを求めている方

  • 信仰を深めたい方

  • 人生に迷いがある時、支えや導きが欲しい方

🕊 奇跡のメダイの歴史と聖母の出現エピソード

📍舞台は1830年、フランス・パリ

当時のフランスは、革命や政変によって社会が大きく揺れ動き、人々の信仰も不安定になっていました。そんな中で、パリ市内にある**愛徳姉妹会(あいとくしまいかい)**という修道会の一人の修道女が、後の奇跡の中心人物となります。


👩‍🦳 聖カタリナ・ラブレ(St. Catherine Labouré)

  • 生年:1806年

  • フランス・ブルゴーニュ地方出身

  • 若くして母を亡くし、深い信仰心を持つようになる

  • 24歳のとき、修道女としてパリの**バック通り140番地(Rue du Bac)**の修道院に入会


🌟 聖母マリアの出現(1830年)

カタリナに聖母が3回にわたって現れたとされます。

✅ 第1回目:1830年7月18日〜19日 深夜

  • 修道院内の聖堂で祈っていたカタリナの前に突然、光に包まれた女性(マリア)が現れます。

  • マリアは椅子に座り、言葉少なにカタリナの使命を告げます。

  • このときマリアは「困難が迫っている」「時代は苦しみの中にある」と警告したと言われています。

✅ 第2回目:1830年11月27日

  • 最も重要な出現。ここで奇跡のメダイのデザインがマリアによって示されます。

  • マリアの姿は白いローブをまとい、足元に蛇を踏みつけ、手からは光(恵み)が地上に降り注いでいました。

  • マリアはこう語ります:

「このメダルを模して作りなさい。これを身につける者には大きな恵みが与えられます。信頼して祈る人には、特別な助けが注がれるでしょう。」

✅ 第3回目:不明(その後も短いビジョンが続く)


🪙 メダイの製作と広まり

聖母の指示を受け、カタリナは霊的指導者である神父にこの出来事を報告します。最初は半信半疑だった神父もやがて教会上層部に報告し、マリアの意向に従って1832年に最初のメダイが作成されます。

その後──

  • パリでコレラの大流行が発生。

  • 多くの人がこのメダイを身につけ、感染から免れたり回復したとの報告が相次ぎました。

  • そこから「不思議のメダイ(Médaille Miraculeuse)」と呼ばれるようになります。


👼 聖カタリナ・ラブレの晩年と列聖

  • 生涯、この出来事を他人に語ることはなく、修道院の厨房や病人の世話に専念。

  • 1876年、静かにこの世を去ります。

  • 1933年、ローマ教皇ピウス11世によって列福、1947年には**列聖(聖人の仲間入り)**されました。

  • 現在、彼女の遺体はパリの奇跡のメダイ教会の祭壇の下に安置されています(保存状態が非常によく、巡礼者が後を絶ちません)。


🌍 世界中に広がった信仰

  • 現在までに数億個以上のメダイが配布されていると言われています。

  • キリスト教徒でなくても「癒し」「守護」「希望」の象徴として持つ人も多数。

  • 日本にもカトリック教会や修道会を通して広まり、多くの信者に親しまれています。



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