「すごい!日本に来て驚いたこと…」外国人が感動した理由とは?
最近、日本の文化に関する外国人の感想や街頭でのインタビューが、SNS上で話題になっています。この背景には、インバウンドの回復も一因でしょう。2023年10月の訪日外国人数は、新型コロナウイルスが拡大する前の2019年と比べて100.8%増え、251万6500人に達しました。特に、アメリカやカナダからの訪日客も増えています。
そのような中で、日本食YouTubeチャンネル「Momoka Japan」が注目を集めています。このチャンネルは、80万人以上の登録者がいます。チャンネルでは、「外国人が初めて日本食を食べたときのリアクション」をテーマにした動画が公開されており、外国人がうなぎや刺身に驚いたり喜んだりする様子が、視聴者から大きな反響を呼んでいます。「日本の文化を十分に楽しんでくれて嬉しい!」や「改めて日本の良さに気づかされる」といった声が挙がっています。
このチャンネルを運営しているのは、東京在住のMomokaさんです。今回、彼女にアフターコロナ時代にさらに盛り上がると予想される彼女の活動や、6年以上にわたるチャンネル運営の秘訣についてとりあげます。
Photo:YouTubeチャンネル『Momoka Japan』を運営するMomokaさん
日本のお菓子ってすごい!
京都府出身のMomokaさんは、農学部の大学生時代に初めてアメリカ旅行を経験し、そのきっかけで英語学習に没頭しました。2年後、カナダで初めて日本のお菓子に関するリアクション動画を撮影し、YouTubeデビューを果たしました。この経験は彼女にとって21歳の転機となりました。
Momokaさんの動画では、自身の姿は基本的に映らず、外国人観光客が日本のお菓子を楽しむ様子に焦点を当て、英会話でリアクションを引き出しています。
外国人観光客たちが日本のどこに魅力を感じたのか?
Momokaさんはこう語ります。「本物の日本食の素晴らしさを、より多くの人に知ってほしいなと思っています。美味しさ、繊細さ、芸術性、どれも本当に素晴らしいですから。特に、素材の味を活かしていること! たとえば天ぷらだと、「塩」だけの味付けで素材の味が際立ちますよね。最近海外から注目されている和牛も、味はもちろん、口の中でとろけていく感覚が新しいと感動されます。日本酒も、お店で飲んでもらうと『本場の味は全然違う!』と喜んでもらえます」
Momokaさんは、日本の日常的な食事体験が外国人にとって生涯の宝物になると信じ、そのために活動を続けています。彼女の公開した動画は600本近くに達し、時には100万回以上の再生回数を記録するなど、大きな反響を呼んでいます。YouTubeの「急上昇」トピックにもたびたび登場し、注目度が高まっていることがわかります。
動画の制作には、視聴者が幸せになれるような内容を重視しています。また、撮影は「仕込みなし」「台本なし」「一発撮り」を徹底し、日中は編集に集中し、夜は新しい撮影に取り組む忙しい日々を送っています。彼女の動画制作のモットーは、「皆が幸せになれる動画を作ること」だと言います。「人を喜ばせることが大好きで、街頭で外国人に企画を提案すると、最初は少し疑われますが、笑顔で説明すると最後には快く了解してくれます。そして、彼らに美味しい日本食を楽しんでもらうのが最大の喜びです。編集時にも、ゲストや視聴者が満足できるように細心の注意を払っています。とにかく、皆さんが楽しく幸せな気持ちになれる動画を作り続けたいという思いで頑張っています」
Momokaさんの強みは、「現在の日本にいる外国人」との直接的な接触経験です。街を訪れる外国人観光客たちは、日本でどのような点に好意を持っているのでしょうか。
彼らが一様に共感するのは、日本の治安の良さと国民性です。日本にいると気づきにくいかもしれませんが、彼らは人々の親切さや礼儀正しさに感動しています。例えば、街にゴミ箱がないにも関わらず、道端にゴミが一つも落ちていないことが挙げられます。夜道も安全で、スマートフォンを持っていても心配することはほとんどありません。日本では、人々がこのような雰囲気を自然に醸し出していることが素晴らしいと評価されています。