現在進行形で既に犬を家族に迎え入れている方、検討している方。
皆さんは、「トイレトレーニング」という言葉を知っていますか?
ひと昔前まで、犬は室外で飼育されている事が多く、
トイレの場所を教える必要はありませんでした。
しかし、昨今では犬の殆どが室内で飼われているのが現状です。
よって、愛犬に「トイレはここですよ」と覚えてもらう事…
これをトイレトレーニングと言います。
「トイレトレーニングはこうすれば簡単!」
「〇日で出来る!!」
等々様々な情報が溢れ、子犬のトレーニングがしやすくなっている一方、
「結局どれを参考にすればいいんだろう…」
と戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった方のため、
今回は「子犬のトイレトレーニングの方法」を纏めていきますよ!
子犬にトイレを覚えさせたい…。まずやらなくてはいけない事は?
犬と人とが生活していく上で大切なしつけの1つに、
「トイレトレーニング」があります。
「犬は利口だし、放っておけばトイレの場所なんて覚える」というのは不可能に近い。
小さなお子さんに、「2×3は?」と問題を出しても理解できないかと思います。
それと同様、犬にも「トイレ」を覚えてもらわないといけません。
飼い主さんと愛犬が快適に過ごすために、
トイレトレーニングは必要不可欠なのです。
また、犬は言葉を話せませんから、
排泄は健康管理や維持の面で重要である事を覚えておきたいですね。
トイレグッズをそろえよう!
サークル
サークルとは、四方が柵等で囲われた「犬のお家」です。
広い室内で「トイレを覚える」事が難しかった場合、
まずはサークル内に犬用のベッドとトイレを用意し、
「排泄するための場所がある」事を覚えてもらいましょう。
犬は綺麗好きなため、「トイレと寝場所」を分ける習性があります。
サークルが広すぎてもトイレの失敗に繋がってしまうため、
トイレトレーニングの際には、
トイレと寝場所が半々程度の大きさのサークルがベストだと私は感じました。
ペットシーツ
吸収性の消臭効果の高いもの、足を上げて用を足す子用、
使い捨て、洗って使えるタイプ等、様々な種類があります。
愛犬の身体の大きさや、1匹なのか複数飼育しているのか、
トレーの大きさや部屋の大きさ等を考慮して、最適なものを選びましょう。
トイレトレー
最終的にペットシーツのみで、トイレが出来るようになれば場所も取らず、便利です。
しかし、慣れていない子だとペットシーツを噛んで破いてしまったり、
少しはみ出して用を足してしまったり…という事がよくあります。
そんな時に、ペットシーツをトイレトレーで囲い固定することで、
問題点を少なく出来るでしょう。
消臭スプレー
私が犬を飼っている中で、これは必要だなと思う物が
消臭スプレーです。
トイレトレーニング中に粗相をしてしまった時、
トイレトレーニングが終わっていても、トイレトレーを掃除する際にとても便利です。
清掃を怠ると、部屋にアンモニア臭が…なんて事もあるので、
消臭スプレーは購入しておいて損はないでしょう。
無香料、もしくは香りの強くないタイプがオススメです。
環境を整えよう!
トイレグッズを揃え、いざトレーニング!
の前に、考えなくてはいけないのは、
「トイレを失敗させないための、環境作り」です。
「トイレなんてどこに置いても一緒じゃないの?」
上記のように思っている方がいたら、自分に置き換えて考えてみてください。
人通りの多い玄関付近や、リビングのど真ん中に
「ドン」とトイレが置いてあるのはどうでしょうか?
一般的に「ちょっと…」と思う場所だと感じますね。
トイレを行う瞬間は、ある種無防備なもの。
犬も人と同様、騒がしい場所・出入りの多い場所(玄関や・部屋の出入り口付近)
寒暖差が激しい場所では落ち着いて用を足せません。
あまり人が通らない場所や、部屋の隅等
落ち着いた場所に設置してあげましょう。
トイレサインに気が付こう!
皆さんは、子犬が排泄する時間帯や、排泄する前の「サイン」を知っていますか?
「時間帯も関係なく、前触れなく排泄をしてしまう」と思った方は、
愛犬の観察不足かもしれません。
子犬が、排泄しやすいのは、
●起床後
●食後、水を飲んだ後
●動いた後(遊んだ後等)
●外出(病院等)から帰宅した後
などです。
このタイミングで、愛犬をよく観察してみましょう。
下記に当てはまるような「トイレサイン」を行っているはずです。
地面や床のにおいを何度も嗅ぐ
飼い主さんが愛犬と散歩している時、愛犬が草むらや電柱、
地面のにおいを確かめている姿を目にした事はありませんか?
そして、その後に排泄をしていた事を覚えていらっしゃるでしょうか。
これが、トイレサインの1つです。
室内でも同様に、床のにおいをしきりに嗅いでいる場合は、
「トイレをしたいのかな」と予測することが出来ますね。
ソワソワし出す
落ち着きなく、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり…。
まさしく「トイレの場所を探している」様に見える行動です。
愛犬がソワソワと動き始めたら、トイレへ誘導してあげましょう。
くるくると回る
こちらの行動も、室内外問わず見られる動きです。
愛犬が、ゆっくりと体を回転させ始めたら、排泄する直前です。
ベストポジションを探しているように見えますが…わかりやいサインの1つですね。
実践編!子犬のしつけ「トイレトレーニング」の方法は?
トイレトレーニングにチャレンジしよう!
実践編、と言っても難しいことはありません。
1で述べた点のポイントを、線としてつなぎ合わせるだけ。
それでは一例を紹介していきます。
サークル内にて、トイレを覚えてもらう
ここで大事になるのが「寝床とトイレを分ける習性」「トイレサイン」の2つです。
寝床は、犬用のベッド、タオル等…
子犬が「気に入って、寝る事ができる」物であれば何でも構いません。
ただしトレーニングを始めたばかりだと、
当然寝床で粗相をしてしまう事もあるので注意が必要です。
子犬は、1日10回程用を足しますが、全てのタイミングを見て、
トイレに誘導したり褒めたりするのは不可能と言えるでしょう。
よって、「トイレサイン」「トイレのタイミング」を覚える事が大切です。
子犬をよく観察し、「ペットシートの上で排泄」したタイミングで大げさに褒めてあげて下さい。
失敗してしまった場合は、反応する事なく、サークル内の掃除をしましょう。
外で遊ばせ、トイレへ誘導
サークル内でトイレの場所を覚える事が出来たら、いよいよ外での冒険です。
ここでも大切になるのが、「トイレサイン」!
そしてもう1つ重要な事が、「子犬から目を離さないこと」。
ご飯作り、お風呂、テレビに夢中…等飼い主さんが目を離している間に、
子犬のトイレサインを見逃し、部屋内で粗相、という事態が多く見受けられます。
目を離す時はサークル内に戻ってもらいましょう。
誘導は、飼い主さんが子犬を抱っこして運んでも構いませんが、
身体を触るとトイレをしなくなってしまう子もいるので、
そういった場合は、おもちゃで誘導・コマンド(ハウス等)で誘導する等、
愛犬の性格に合わせてあげて下さいね。
トイレトレーニング中に注意すべきこととは?
粗相をしても叱らない
子犬にも個体差があり、
1週間でトイレトレーニングが成功する子もいれば、
1ヶ月近く掛かってしまう子もいます。
時間が掛かれば掛かる程、トイレを失敗してしまった時、
「そこじゃない!」「ダメでしょ!」と声をあげたくなってしまいますよね。
ですがこれは、子犬にとっては逆効果。
「飼い主の前でトイレをすると怒られる」「トイレをしてはいけない」と
誤解を生んでしまう可能性があるのです。
結果、隠れた場所で排泄をするようになったり、
排泄自体が出来なくなってしまったり…悪影響ばかりなので、
声を荒げたり、叱りつけるのは心の中に留めておきましょう。
同時進行で色々なしつけをしない
これについては、私が愛犬のトイレトレーニングを行い、
実際に感じた注意点となります。
上記で述べたとおり、犬にも個体差があり、
トイレトレーニングと並行して「お座り」や「待て」等の
しつけを行っても器用にこなせる子もいるでしょう。
しかし、小さい子供に「あれもこれも」と覚えさせるのは無理があるとは思いませんか?
特に「おやつ」を与えている場合です。
1日に与えていい量が決まっているため、
トイレトレーニング以外のしつけでご褒美としておやつを与えると、
当然トイレが成功した際にあげるおやつの回数も少なくなります。
よって、私としては「トイレに集中」しトレーニングを行う事が重要だと感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
子犬のトイレトレーニングに重要なことは、
○トイレグッズの準備
○失敗させない環境作り
○トイレサインを覚える
○粗相をしても叱らない
ことです。
子犬がトイレを失敗してしまった時は、
「場所が悪かった?」
「ペットシーツが変えていなくて汚かった?」
など、「どうして失敗したのだろう」と原因を考えてみてくださいね。