コロナ渦に陥り、ペットの需要が増している昨今、
皆さんは、「犬や猫を飼いたい」と思った事はありませんか?
ペットを飼いたいと思った時、皆さんはどこへ行くのでしょうか。
譲渡会?
保護カフェ?
ペットショップ?
新たな家族と出会える場所は、世間に溢れています。
本日はその中でも『ペットショップ』に注目していきましょう。
ペットショップのケージの中には、様々な犬種の子犬や子猫がいますよね。
種類に合わせてお値段も色々…
決して安いとは言えない値段が付けられています。
しかし、小さな猫や犬がいる中で、明らかに大きく成長し、
値引きされている子達を見た事はありませんか?
言葉は大変悪いですが、所謂『売れ残り』と言われている子達です。
ペットショップでの『売れ残り』とは?
その後どうなってしまうのか?
今回は、上記について調べてみました。
小さな命はお金を対価にし、家族として迎えられます。
しかし、その未来が訪れない子達もいる。
その事も知っておくべきだと思うのです。
ペットショップでの『売れ残り』問題。値引き交渉が出来るって本当?
どうして値引きされるのか?
ペットショップで、犬や子猫がどうして値引きされるのでしょうか?
理由は様々ありますが、代表的な例を下記で説明していきます。
売れ時を過ぎてしまった
一番多い理由はこれですね。
動物を「売れる、売れない」で判断するなんて!
と思われる方もたくさんいらっしゃるでしょう。私もそうです。
ですが、「売る側」からしたら、
約生後2か月から3ヶ月の子犬や子猫
が売れやすい時期だと判断するのも致し方ないと言えるでしょう。
その犬種にしては大きい、という個体差
チワワやトイプードル、豆しば…等。
小さな子達が「かわいい」と思う方が多くいます。
ですが、犬も生き物であり、小さい子もいれば大きい子もいます。
通常のサイズより「大きい」子達は、売れ残ってしまう事があるようです。
病気を持っている
子犬が産まれてくる時、全員が全員健康体だとは限りません。
ペットショップに来てから、病気が判明する子もいるのです。
そういった子達は、健康体な子達より値引きされやすく、
また、ハンデがある事から売れ残りやすい…
結果更に値引きが進むといった事態になりやすいと言えるでしょう。
需要と供給に合わない(ブームが過ぎた)
ペットショップも商売です。
お客さん側のニーズ(どの犬種が人気か?)に合わせ、子犬や子猫を迎えます。
ですが、流行というのは移り変わっていくもの。
人気だからと仕入れをしたのに、流行が過ぎたから売れなくなってしまった…
という現象も悲しい事に珍しくないのです。
値引き交渉が出来るって本当?
これは本当だそうです。
私は、ペットショップで子犬や子猫を買った事がないので、
人に聞いたり、調べたりした情報になるのですが…。
実際に値引きされた子を買った人に聞いたところ、
『ぜひ飼ってあげてください』
といった対応をしてくれる店員さんもいるようでした。
特に、生後5か月、6ヶ月…と経ってしまい
店側が既に値引きを始めている子は交渉しやすいといえます。
店員さんも動物が憎くて値引きをしている訳ではないのでしょうね…。
売れ残ってしまうより、安くして、家族として迎えてあげて欲しい。
そう思うのも自然な事といえるでしょう。
ペットショップで売れ残った子達はその後どうなるの?殺処分されるって本当なの?
ペットショップで売れ残ったら殺処分される。
という噂を耳にしたことはありますか?
この噂は本当なのでしょうか。
前記では、「どうして売れ残りが起きてしまうのか」
について話してきたので、続いて「売れ残ったらどうなるのか?」について記していきます。
殺処分のうわさ
2013年に動物愛護法が改正される前は、
実際に保健所等で殺処分される事があったようです。
しかし法改正により、
「保健所が動物取扱業者のペットの持ち込みを拒否」
できるようになった事で、殺処分されるペットは少なくなりました。
ですが、法律自体があまり認知されていないこと、
悪徳な業者は個人を装って保健所へ連れて行くケースも稀にあるらしく
完全に「ない」と言い切れないのが実情です。
引き取り業者
所謂「引き取り屋」と呼ばれている人たちの事です。
ペットショップ等で売れ残った子達を文字通り「引き取る」業者であり、
引き取り屋に売られたペットは、その後、繁殖用に安く売られたり、実験動物として売られたり…。
犬や猫たちにとって「幸せ」とは言えない未来を辿ってしまいます。
譲渡会
値引きをしても売れ残ってしまった子は、
ペットショップが主催の譲渡会
ボランティア団体と協力し里親を探す
等をしてもらえる事があります。
譲渡会で犬や猫を引き取る場合、
値段はその動物にかかった費用(ワクチン代)のみで済む場合が多く、
ペットショップで購入するより安く迎え入れる事ができます。
ただし、「引き取りの条件」もしっかりと決められているため、
誰でも安易に譲渡してもらえる訳ではありません。
ペットショップの看板犬/猫になる
これは非常に稀なケースと言えるでしょう。
ペットショップで売れ残った子を全て看板犬/猫として引き取っていたら、
ショップ自体が成り立ちません。
まとめ
○売れ残りの原因
⇒売れ時が過ぎてしまった
⇒大きさに個体差がある
⇒病気を持っている
⇒犬種のブームが過ぎてしまった
○ペットショップで売れ残った子達のその後
⇒繁殖用、実験用として売られてしまう
⇒譲渡会での里親探し
⇒ペットショップの看板犬/猫になる 等
ペットブームと言われる昨今、新しい家族との出会える場所はどこにでもあります。
ですが、「かわいい」から「流行っているから」と
安易な気持ちで迎え入れるのはやめましょう。
譲渡会での里親探し、ペットショップでの購入。
どちらがいいとも悪いともここでは言いません。
「迎え入れた子を終生お世話する覚悟はあるか?」
「仕事の都合で飼えなくなった等身勝手な理由で捨てたりはしないか?」
「ペットが病気になったからと投げ出したりはしないか?」
等、様々な状況を想定し最後まで面倒を見ること、命を大切にすること。
これらの事を今一度よく考え、ペットとのより良い生活を送ってくださいね。