ここを見に来た皆さんは、「犬を飼ってみたい」と思っている方が殆どでしょう。
既に飼っていて2頭目、3頭目を検討中
いつか飼ってみたいと考えている
等といった方々が多いと思います。
また、犬を飼いたいと思う理由も、
- かわいいから
- 子供の情操教育のため
- 散歩で運動不足解消
- 動物が好きだから
など…様々な理由があるでしょう。
ですが、飼いたい、では即ペットショップへ!
という方はちょっと待ってください。
犬は、10年、長生きな子であれば20年近く人生を共にする大切な家族です。
だからこそ考えて欲しいのは、皆さんが愛犬と「どのような生活をしていきたいか」ということ。
犬には様々な種類…犬種があります。
飼い主が長時間のランニングの共として犬を連れて行きたいのに、飼ったのは運動量が少ない犬種。
…これでは、犬も人も幸せな生活を送れるとは言いがたいでしょう。
よってこの記事では、ペットショップで犬を飼う時の留意点、ご自身のライフスタイルに合致した子と出会うためのお手伝いをしていきたいと思います。
1 ペットショップでの犬の選び方とは?まずは何を見る?健康チェック?性格?
では早速、「犬を飼う時の留意事項」を見て行きましょう。
健康チェックのやり方
ペットショップであっても、ブリーダーさんとのやりとりであっても、基本的には健康な犬が販売されます。
しかし、犬は機械ではありません。
気をつけていても、風邪を引いていたり、基礎疾患があったりするもの。
「健康な犬を飼いたい」と思っている方は以下の事に気をつけてみましょう。
○目
澄んでおり、濁っていないか。涙や目やに、充血はしていないか。
○鼻
湿り気があるか、鼻水等は出ていないか。
○耳
耳の中に汚れはないか、変な臭いはしないか。音にしっかりと反応しているか。
○口
歯は白く、口臭はしていないか。歯茎の色や歯並び綺麗か。
○毛・皮膚
艶があり、毛量はあるか(禿げたりしていないか)。フケや皮膚に湿疹等の異常はないか。
○骨格・身体
歩行にふらつきはないか、骨格は歪んでいないか(左右対称?)
○尾
不自然な曲がり等はないか。しっかりと動いているか。
○肛門
爛れや汚れはないか(下痢だと汚れている等)
性格の見極め方
犬種により、大体の性格や特性はありますが、それはあくまで参考です。
人に性格があるように、犬にも個性があるため、飼う際は自身の目で見て判断する事をオススメします。
ペットショップでは抱いて見たり、声を掛けたりする事しか出来ないと思いますが、ブリーダーさんから直接引き取る場合、他にも玩具で反応を見てみたり、手を叩いて大きめな音を立ててみたり…等他の方法もあるので調べてみてくださいね。
○抱っこしてみる
抱っこをした際、尻尾を振っていたり顔を舐めてくれるような子は社交的で人懐こい性格と言えるでしょう。逆に、腕から降りようともがいたり、抱く手に強く噛み付こうとしてくる子は、拘束される事を嫌い、警戒心が強い子です。
また、抱いた際に怯えて固まってしまう子もいます。極度の怖がりは、他の犬とのコミュニケーションが取り難かったり、来訪者に対しパニックを起こしてしまう可能性があるため注意しましょう。
○呼び掛けてみる
声に反応し尻尾を振っていたり、興味を示す子は、人や環境に馴染みやすくフレンドリーな性格といえます。また、大きな反応はなくとも、声に首を傾けていたり反応を示していれば、慎重であるかのんびり屋である、といえるでしょう。
しかし、声に対して反応しなかったり、身を竦ませてしまう子は、臆病だったり、神経質で警戒心が強いタイプです。
居住環境やライフスタイル
犬の飼育を決める際、飼い主さんの居住環境も大事な要素になります。
自然が沢山あるような敷地の広い一軒家、家やビルが建ち並ぶ都会の一軒家、アパートやマンション等で、当然飼いやすい犬種は変わってきますね。
○十分な運動量が見込める広い敷地、近くに公園がある
犬にとっては、理想的な環境かもしれません。
小型犬、大型犬、どちらも飼育しやすく、運動量の多い子、少ない子も問題ないといえるでしょう。
○都会の集合住宅、アパートやマンション等
一番気になるのは、無駄吠えや犬臭といったところでしょうか。
動物を飼育する上で、ある程度は許容しなくてはいけませんが、性質上あまり吠えない犬や吠えても声が響かない犬種の方が飼いやすいかもしれません。
大型犬であれば、気性が穏やかでおとなしい子も多いように思いますが、スペースが必要です。
チワワ等の小さい体の犬種であれば、吠えても然程気にならないため、集合住宅やマンション等で比較的飼いやすいといえますね。
○ライフスタイル
1人暮らし、家族住まい…等の環境も犬を飼うにあたっては大事な要因です。
犬の留守番時間の長さ、散歩時間、飼い主さんのご年齢についても考えてみましょう。
共働きであったり、1人暮らしで留守番時間が長い家庭であれば我慢強く温厚な性格の犬種が適当といえます。
また、飼い主さんご高齢であった場合、犬の留守番時間は少なくなるかもしれませんが、散歩の時間や距離は変わってくる筈です。
その場合、運動量の多い犬種よりも少ない犬種を選んでみてくださいね。
ドッグランのような施設があり、頻繁に連れていける環境であれば、運動量も気にする必要はないかもしれませんが…。
2 ペットショップで犬を飼うと決めたけれど、相場はどのくらい?
犬種のニーズや、生後何か月経っているか、健康かどうか…等で犬の価格は大幅に変わってきてしまうのが現実です。
では、現在人気なのはどの犬種なのでしょうか?
2022年にJKC(ジャパンケンネルクラブ)が発表した、2021年1月~12月までの「犬種別犬籍登録頭数」を参考に、一般的な価格相場を調べてみました。
※値段は値下げが始まる前の子犬の時の価格
○トイプードル
毛色により価格が大幅に変動しますが、およそ30万~40万が相場のようです。
ティーカッププードルより価格は低いみたいですね。
○チワワ
20万~30万
○ミニチュアダックスフンド
25万~40万前後
○ポメラニアン
20万~35万
○フレンチブルドッグ
30万~40万
○ミニチュアシュナウザー
25万~35万
○柴犬
20万~30万
○ヨークシャーテリア
30万~40万
○マルチーズ
20万~40万
○シーズー
20万~30万
○ゴールデンレトリーバー
20万~35万
3 まとめ
いかかでしたでしょうか?
ここまでの話を纏めると、犬を飼う際には、
性格の見極め
居住やライフスタイルに合っているか
を考えて行く事が大切という事がわかるかと思います。
また、犬種によって、価格も性質(運動量、体格)も変わります。
ペットショップで見かけ「かわいいから」と衝動買いをするのではなく、犬種の特性を店員さんに聞いてみたり、ご自身で調べて見た後に、最終的に家族として迎えるか、迎えられるかの判断をしましょう。
ご自身の生活スタイルに合わせ、飼い主さんと愛犬が居心地よく過ごせるようにしていきたいですね。