筋トレをする方には定番食材の鶏肉。
その中でも、ささみと胸肉は高たんぱく、低カロリー、低脂質で栄養素も高く
有名な食材です。
でも、「ささみと胸肉」どちらが筋肉にとって本当に効果のある食材なのだろうと
疑問をもったことがありませんか?
そこで、今回は「ささみと胸肉」を比較して栄養素や価格などを検証していきます。
ささみと胸肉はどこの部位?
そもそも、ささみってどこの部位?胸肉との違いは何かと、
疑問をもった方もいると思います。
通常の胸肉は大胸筋とよばれる筋肉で、胸肉全体の外側部分になります。
ささみとは、名前からはどこの部位か想像がつきにくいのですが、胸肉の一部ことで
大胸筋の内側にある小胸筋であり、胸骨に張り付くように存在しています。
そのかたちが、笹の葉に似ていることから「ささみ」と言われようになりました。
ささみは、一羽から2本しかとれないので胸肉より価格が高いです。
ささみと胸肉の栄養素
100g当たりでの数値です。
ささみ | 胸肉(皮付き) | 胸肉(皮なし) | |
カロリー | 105kcal | 191kcal | 108kcal |
タンパク質 | 23g | 19.5g | 22.3g |
脂質 | 0.8g | 11.6g | 1.5g |
炭水化物 | 0 | 0.1g | 0.1g |
胸肉ついては皮に脂肪分が多く含まれており、胸肉の皮付きはカロリーと脂質が高くなっていますが、皮を取り除けばささみと栄養素はほとんど変わりがありません。
ささみと胸肉の価格
【ササミ】
- ささみの価格は業務用スーパーで1kg680円、100g当たり68円。
- 普通のスーパーでは100g当たり、98円~128円。特売ではもう少し安くなります。
【胸肉】
- 胸肉の価格は業務用スーパーで1kg440円、100g当たり44円。
- 普通のスーパーでは100g当たり、87円から100円。特売だと業務用スーパーと変わらないぐらいの値段で買うことが出来ます。しかも、冷凍ではないので扱いやすいです。
コスパで比較してみると、胸肉がお得です。
オススメはささみより、胸肉!?
栄養素をくらべてみても胸肉の皮を取り除けば、ささみと胸肉はほとんど変わりがないので、価格の安い胸肉の方がオススメです。
しかも、胸肉には疲労回復に役立つ成分が含まれています。
渡り鳥が何日も眠らずに飛び続けることができるのは、翼を動かす胸肉に
イミダペプチドが含まれています。
イミダペプチドは疲労回復に効果があり、筋トレ後に胸肉を食べるとタンパク質を摂取するだけでなく、回復力もアップします。
イミダペプチドは水溶性なので、茹でると成分が流失してしまいますが、
スープやお汁にすれば、煮汁ごといただけて溶け出した、イミダペプチドも
余すことなく摂取することができます。
鶏胸肉のデメリットは?【ささみと胸肉】
先に、ささみは胸肉の一部と解説しましたが、ここではささみと胸肉の両方を
合わせてのデメリットを解説していきます。
鶏胸肉はビタミンB1、ビタミンB2が少なく摂取し続けることによって、
代謝がうまく行かなくなり、太りやすくなる可能性があります。
そして、プリン体が多く含まれており多量に摂取すると、痛風を引き起こす原因になります。
ちなみに、鶏胸肉に含まれるプリン体は100gあたり約150㎎と、ビールの3倍ぐらいに
なります。
ビタミンCを多く含む食材と一緒に摂取するように意識しましょう。
補足として、いくら高たんぱく低脂質で低カロリーといっても調理の仕方によって逆効果になる可能性もあります。
味がたんぱくなので、衣をつけての揚げ物、照り焼きや甘辛風に味付けしてしまうと、気づかないあいだに脂質や糖分を摂取してしまい肥満の原因になってしまいます。
煮たり蒸したりして、薄味でヘルシーな調理方法を心掛けてください。
まとめ
ささみと胸肉を比較していきましたが、
- コスパでくらべると皮を取り除いた胸肉がコスパは良い。
- ささみはそのままでも、栄養素が高い。
- 胸肉は疲労回復に効果がある、「イミダペプチド」が多く含まれている。
- 胸肉は皮を取り除かなければ、ささみの方が栄養素は高い。
- 胸肉の皮を取り除く作業は面倒。皮も美味しいので捨てるのはもったいない。
胸肉がオススメと言いましたが正直なところ、どちらもオススメです。
お互い、パサパサで味もたんぱくですが、調理の工夫ひとつでおいしく、ヘルシーに食べることができます。
どちらかに偏ってしまって味に飽きが来る前に、レシピ等を検索して自分なりのアレンジを見つけて、「ささみ」、「胸肉」、両方を楽しんではいかがでしょうか?
日頃から、五大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)を
バランスよく摂取することが、カラダだけでなくメンタル的にも、良い効果があります。
やっぱり、バランスって大切ですね!