2025年版|刀剣乱舞で登場した実在の刀剣10振を徹底解説
刀剣乱舞は、実在の刀剣を擬人化し、歴史を舞台にした壮大な物語を描く人気ゲームシリーズです。今回はその中でも、特に注目すべき実在の刀剣10振をピックアップし、歴史・逸話・現存状況、さらに刀剣乱舞におけるキャラクター性までを徹底的に解説します。
1. 三日月宗近(みかづきむねちか)
時代:平安時代末期
種別:太刀
現存:東京国立博物館(国宝)
天下五剣のひとつであり、優美な曲線美と「三日月状の刃文」がその名の由来です。刀剣乱舞では落ち着きと風格を兼ね備えた古参の刀として登場します。
逸話: 足利将軍家から豊臣秀吉、徳川家へと伝わった名刀で、「天下人の象徴」ともされます。
2. 鶴丸国永(つるまるくになが)
時代:平安時代末期
種別:太刀
現存:東京国立博物館(重要文化財)
白を基調とした美しさと、「鶴」の名から縁起物とされます。刀剣乱舞ではユーモアとサプライズ精神に溢れる性格。
逸話: 伊達家伝来の宝刀であり、特に仙台藩で大切にされました。
3. 大典太光世(おおでんたみつよ)
時代:平安時代
種別:太刀
現存:前田育徳会(国宝)
重厚な造形美と「妖刀」の逸話を持つ一振。刀剣乱舞では神秘的で寡黙なキャラクターです。
逸話: 所持者の病を癒したという霊験から、戦国期には守護刀として重宝されました。
4. 数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)
時代:平安時代
種別:太刀
現存:東寺(復元刀)
日蓮上人が所持したとされる霊刀。刀剣乱舞では穏やかで精神性の高いキャラクターです。
逸話: 寺に奉納された後に所在不明となりましたが、宗教的意味合いから復元も進められています。
5. へし切長谷部(へしきりはせべ)
時代:南北朝時代
種別:打刀
現存:福岡市博物館(重要文化財)
「圧し斬る」ほどの切れ味が語源。刀剣乱舞では忠義に厚く、信長への敬意を抱くキャラです。
逸話: 織田信長が茶坊主を床ごと斬ったという有名な伝承あり。
6. 山姥切国広(やまんばぎりくにひろ)
時代:安土桃山時代
種別:打刀
現存:刀剣博物館
写しの刀として有名。刀剣乱舞では自己評価が低いながらも真摯な努力家として描かれます。
逸話: 名刀・山姥切の写しながらも、高い芸術性で評価されています。
7. 蜂須賀虎徹(はちすかこてつ)
時代:江戸時代初期
種別:打刀
現存:徳島城博物館(伝来)
虎徹の中でも真作とされる可能性の高い一振。刀剣乱舞では気品ある武士として描写されます。
逸話: 虎徹銘には偽物が多く、「真贋論争」の象徴でもあります。
8. 薬研藤四郎(やげんとうしろう)
時代:鎌倉時代
種別:短刀
現存:徳川美術館
鋭利な切っ先が特徴の短刀。刀剣乱舞では医療係として理知的な性格が特徴です。
逸話: 信長から秀吉を経て、徳川家まで伝わった由緒ある短刀。
9. 太郎太刀(たろうたち)
時代:鎌倉時代
種別:太刀
現存:静岡浅間神社
巨大な刀身が特徴で、祭礼用とも言われる一振。刀剣乱舞では陽気で大らかな巨漢キャラです。
逸話: 奉納刀として制作され、実戦ではなく儀式用途とされてきました。
10. 物吉貞宗(ものよしさだむね)
時代:南北朝時代
種別:短刀
現存:佐野美術館(静岡県)
「幸運を呼ぶ刀」とされる貞宗作の名短刀。刀剣乱舞では明るくポジティブな性格が魅力です。
逸話: 徳川家康の佩刀として大切にされ、運をもたらす守護刀とされました。
まとめ
刀剣乱舞は、歴史の奥深さと美術品としての刀剣の魅力を同時に体験できる稀有なコンテンツです。今回紹介した10振は、歴史上の逸話や現代に伝わる美術工芸品としての価値、そしてゲーム・メディアにおけるキャラクターとしての魅力が融合した存在。実物を見に行ける機会があれば、ぜひその迫力と美しさを目の当たりにしてみてください。