カレンダーで夏休みの始めと終わりは簡単に分かりますよね。
でも、お盆の始めと終わりってあんまり分からないのではありませんか?
3分で読めるこの記事では世間の休みと本来のお盆の意味をお伝えします。
きっとご先祖様だってとても喜んでくれてるはずです!
【2022年お盆の休みと曜日について】
今年の8月のお盆休みは8月6日~8月16日です。
まあ、休みとはいいますが、これは祝祭日、休日ではありません。
“サラリーマンなら休みは,大体この期間だろう“
というモノです。
ですから、お盆休みの無い仕事もありますし、
お盆休みを含めた夏休みがある仕事もあるでしょう。
ただし、休み以前に日本にお盆というのがなぜあるかを知っていることの方が断然重要です。
【お盆ってそもそも何?】
お盆というのは、あの世に行ったご先祖様がこの世に戻ってくる期間を言います。
なぜ戻ってくるかに関しては仏教思想や儒教に関わる事です。
長くなるので、ここでは大雑把にこう覚えておいて下さい。
「あの世に旅立って、離れて過ごしているご先祖様が、この世の子孫の顔を見に、里帰りをしに来る。そして、子孫と一族が集まって食事でもしながら数日を過ごして、また、あの世の生活に帰って行く」
と、いうことです。
この目的のために子孫はおもてなしをするのです。
そのための期間がお盆なのです。
【お盆には8月以外もある】
お盆は日本の各地域で風習が違いますので、7月のお盆、8月のお盆、それ以外の時期のお盆があります。
大体、
静岡以西の関西地域では8月にお盆をします。
静岡以東の関東地域では7月が多いです。
また、沖縄は8月でも、ちょっと時期がずれますね。
実は地域の違いもありますが、
明治時代に暦が太陰暦から太陽暦に変わったことも大きな原因。
どちらにせよ、風習ですから多少時期が変わっても一般家庭では大丈夫です。
ご先祖様も大目に見てくれるはずですよね。
ただし、
一番中心の3日だけは、盆の入り、中日、盆明け として、ご先祖様のために大切に対応してあげて下さい。
【盆の入り、中日、盆明け】
ご先祖様はこの約3日間、帰ってきて一緒に過ごします。
その準備をして、迎え入れてあげ、そして送り出してあげましょう。
そうすればとても喜んでくれますし、ねぎらいになるでしょう。
単身赴任で地方や海外で1人で暮らす家族が、実家に帰ってきたときに、出迎えももてなしも無かったらどうでしょう?
本当にさみしくなりますよね?
そんな気持ちを察してたいおうしてあげるのがオススメです。
盆の入り 8月13日
盆の入りとは、あの世からご先祖様が大勢帰ってくる日です。
ご先祖様は暗い中を帰ってくるらしいので、迎え火といって、家の入り口にろうそくや提灯をして「ここですよーー」と分からせてあげる必要があります。
迷っちゃうと行けませんからね。
前もってそれに供えて、仏壇やお墓はキレイにお掃除してあげましょう。
そして、「ようこそお帰りくださいました。この3日間はゆっくししていってください。」
とお供え物をして、語りかけましょう。
相手は神様ではありません。
あなたの大おじいちゃんと、大おばあちゃんたちの集まりです。
私たちの命や血筋はご先祖様のおかげで、今あるのですから、命を与えていた抱いたことにありがとうございますと感謝し、今後も血筋を守って行きますよと
安心させてあげます。
そのように語りかけてあげるのが良いでしょう。
中日 8月14日と15日
この2日間は上述の気持ちで、ご先祖様達と一緒にいるという感覚で過ごしましょう。
お供え物は新しいモノに変えてあげ、会話をしながら食事をしてあげるのもいいでしょう。
近況はどうだとか、家族はどうだとか、他愛も無い団らんを過ごしてあげると、ご先祖もほっとすると思いますよ。
花火をするのも、盆踊りをするのも全て先祖様達と一緒になってやっているのです。
霊ねのねぎらいなのですね。
それを各家庭でするのではなく、地域全体で行います。
昔は農業を通じて地域ぐるみで生活していました。
個人主義では無かったのですね。
先祖も子孫も、生きている人も死んだ人も、好きな人も嫌いな人も、この時だけは一緒に楽しもうという気持ちで過ごすのがオススメです。
盆明け 8月16日
3日間過ごしたご先祖様達があの世に返る日です。
この日は送り火といって、迎え火と同じようにろうそくや提灯を灯します。
その送り火の日本最大のものが五山の送り火です。
また、灯籠流しといって、ろうそくを小さなお皿に載せて灯籠にし、川や池に浮かべます。
船であの世に出発するのを見立てているのですね。
【やっぱり注意!お盆には海や池に行くべきではない?】
霊やご先祖様というのは、科学ではないので、信じる人と信じない人がいます。
だから、この記事を読む人が以下を信じるかはお任せします。
たとえば
川、池、沼、湖、海、は昔そこで溺れて死んだ人が必ずいます。
現代になって、レスキューやパトロールがいますが、今から70年くらい前までは、そんな安全整備は無かったのです。
また、科学も発展していなく、病院の数も少なかったです。
科学、論理よりも迷信や逸話の方が信じられそれが普通の世の中だったということです。
だから幽霊や妖怪、怨念が本当に居るのだと思われていたのです。
ということは、その時代に人が亡くなった水場なら、死んでもその人が同じ思いのままずっと居ると考えるのが当たり前だったのです。
その霊には時代が変わっても科学、論理が通用しないと思う方が良いでしょう。
だから同じように、お盆のようにご先祖様が帰ってくる時は、
不幸にして死んだご先祖さまも帰ってきます。
ということは、たとえば水場で死んだご先祖さまは、助けて欲しくてしがみついてくることも考えられます。
子孫の足を引っ張るのではありません。
今も溺れた思いのままいるから、助けて欲しくてしがみつくのです。
でも、生きている子孫の方は対応できませんよね。
だから、霊的な安全のためにはお盆には水場にはいくべきではないですし、こういった背景を知っておくのがいいでしょう。
信じる信じないはあなた次第ですが。。。
【まとめ】
お盆の休みとその風習の背景をお伝えしました。
ぜひ休みだ~!遊びに行こう!ではなく、ご先祖のためにある休みなのだと思って、過ごして下さいね。
それを思って過ごしてくれたら、ご先祖様はきっと喜んで、来年のお盆までにいろいろな協力をしてくれるはずですよ。
そう信じて、お盆を過ごしてみて下さい。
今回の記事は、仏様について書きましたが、次の記事では神様と神社についてお伝えします。
お楽しみに
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